YAGOPIN雑録

東海道徒歩の旅

黄瀬川

● 要約版・2

伊豆国~駿河国(静岡県東部)

(→は次の宿場への距離。1里=約4km。1町=約100m)

第11宿 三島宿  →1里半
2001年5月5日(7回目)、箱根峠を越えて静岡県・伊豆国に入る。箱根竹に囲まれた石畳の坂(写真)を下りると三島大社の門前町・三島に着く。
第12宿 沼津宿 →1里半
三島に宿泊した翌2001年5月6日(8回目)、駿河国に入り、源頼朝と義経の対面の地を過ぎると富士が見えた(写真)。沼津は城下町だが城跡はふつうの公園になっている。
第13宿 原宿 →3里
沼津から原にかけて、海沿いには千本松原が続いている(写真)。原宿の北には広大な浮島ヶ原。残念ながら富士は雲に隠れてしまった。
第14宿 吉原宿  →2里30町
9回目は2001年7月14日。吉原は江戸時代「左富士」で有名だったところだが、やはり富士は見えず。旧・吉原市は今は富士市と合併(写真は吉原中心部)。
第15宿 蒲原宿 →1里
2001年7月15日(10回目)。古い町並みが残る蒲原宿は広重の浮世絵「蒲原 夜之雪」でも知られる(写真は「夜の雪」の碑)。温暖なこの地でなぜ雪景色が描かれたのか。
第16宿 由比宿 →2里12町
桜えびが名産の由比を過ぎると薩多峠にさしかかる。一面に広がる海の向こうにはうっすらと伊豆半島が(写真)。これで富士山が見えれば最高だったのに。
第17宿 興津宿 →1里2町
興津は井上馨や西園寺公望の別荘があったところ。名刹・清見寺(写真)の付近には鎌倉時代に関所が置かれていたという。
第18宿 江尻宿 →2里25町
2001年8月25日(11回目)。江尻宿があった場所はいまは清水市の中心部になっている。「ちびまるこちゃん」にも登場する追分ようかんを土産に買っていく(写真は追分ようかんの店)。
第19宿 府中宿 →1里16町
駿府とも呼ばれた府中は今の静岡市。繁華街を過ぎて安倍川沿いに宿泊。翌2001年8月26日(12回目)。安倍川(写真)を渡る前にはもちろん名物の安倍川もちを食べる。
第20宿 丸子宿 →2里
丸子の名物は、芭蕉の句や『東海道中膝栗毛』にも登場する「とろろ汁」。広重の浮世絵に出てくるようなわらぶきの店(写真)でとろろ汁を食べる。
第21宿 岡部宿 →1里26町
「駿河なる宇津の山辺のうつつにも・・・」と歌に詠まれた宇津之谷峠は今も心細い山道。岡部宿には江戸時代の旅篭の建物(写真)が今も残っている。
第22宿 藤枝宿  →2里8町
藤枝宿の近くには田中城(写真は田中城二之堀跡)があった。この城は徳川家康の死因をつくった場所でもある。藤枝でかつての旅人が食べた「染飯」は、黄色いご飯の握り飯。
第23宿 島田宿 →1里
13回目は2001年10月14日。島田宿に入ると向こうから大名行列がやってきた。この日は3年に1度の「帯祭り」の日だったのだ(写真)。ギネスブック掲載の長い木橋「蓬莱橋」も見どころ。
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