YAGOPIN雑録 世界あくせく紀行
 
 ● ソウル編・6
 
 

 華城の正門である八達門から水原駅へ向かう。八達門はソウルの南大門よりも規模が大きいものだそうである。八達門近辺はやはり市場のようになっているが、ソウルの南大門市場のような感じではなく、野菜が中心で(朝ではなかったけど)朝市みたいな雰囲気だった。華城を出てしまうと水原市は日本にもありそうな普通の町で、大きなサッカースタジアムがあるため、サッカーボール型の花壇が道路に置かれていたりする。道路にも「FIFA コンフェデレーションズカップ」と書かれた旗がかかっている。水原市は2002年ワールドカップの会場にもなっている。

 水原から国鉄京釜線でソウルに戻る。ソウル駅の手前から地下にもぐって地下鉄1号線に直通し、清涼里(チャンニャンニ)まで行く電車だった。清涼里駅は、韓国東部へ行く列車が発着するターミナル駅である。明洞のロッテ百貨店、ロッテワールド免税店をちょっとのぞいて、遅めの昼食に冷麺を食べてからホテルに戻る。17時。ソウルは東京よりだいぶ西にあって、かつ時差がないため、まだ昼間のような明るさだ。これから後は、ガイドさんについてバスで市内観光をする予定になっている。東京へ帰る飛行機がソウルを発つのは夜中の3時15分。ソウルでの滞在時間はあと10時間もある。

夜のソウル・タワー しかし、それからの10時間がたいへんだった。まずは18時15分まで新羅免税店で買い物、それから漢江の南側にある焼き肉屋でカルビを食べ、ちょうどあたりが暗くなってきたころ、南山のソウルタワーに上って21時20分まで夜景を見る。さらに駐韓米軍が多い町・梨泰院(イテウォン)へ行き、23時20分まで東大門で買い物をし、0時からキムチの専門店へ行き、ソウル中を東から西へ北から南へと走り回ってくたくたになった午前1時にようやく空港へ着いた。羽田の発着時間が制限されており、かつ夜中に羽田に着いても交通機関がないことからこういうスケジュールになってしまうのはやむをえないのだが、しかし、あの時刻から買い物ツアーになるのなら、足マッサージでも受けてぼーっとしていたかった。まあ、安いツアーなのでぜいたくは言えないのだけど。

 羽田に着いたのは5月28日月曜日、朝の5時30分。国際線ターミナルと国内線ターミナルを結ぶバスが動いていないので、タクシーで近くの駅まで行く。父は「まあ、それなりに楽しかったな。」と言い残し、大あくびをしながら仕事に向かった。僕は、その姿を見送りながら、今日は年休を出しておいてほんとうに良かった、とひとりつぶやいた。

【完】

 
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