YAGOPIN雑録

日々のできごと・思うこと

鋸山より浦賀水道

● 2006年10月~12月



風邪  YAGOPIN  2006/12/29 17:27

 今年は一度も病気することなく終わりそうだったのに、この年の瀬になってついに風邪を引いてしまいました。なかなかセキが止まりません。正月までに治るかな。。


ご冥福をお祈りします。  YAGOPIN  2006/12/22 00:51

 昨日、青島前都知事死去。そういえば私が20歳過ぎて初めて投票したのが、1995年都知事選挙の青島さんでした。新聞に載っていた石原都知事のコメントによれば、そのときの選挙で石原氏も青島さんに投票していたとのこと。なんとなく意外に思いました。


歌舞伎座と矢口渡  YAGOPIN  2006/12/10 01:56

 初めて歌舞伎座に行ってきた。歌舞伎というと値段も敷居も高そうという先入観があるが、歌舞伎座の最上階には一幕だけ数百円で見られる自由席があるのである。席数が限られているので、混雑すると立ち見になったり見られなかったりするようなのだが、今日はそれほどでもなく、開演1時間前から並んだのは少し早すぎたか、という感じだった。ガイドブックを片手に並んでいる外国人観光客の姿もちらほら見られる。

 今回私が見た一幕は福内鬼外作『神霊矢口渡』。福内鬼外の名は知られていないが、これ実は、かの平賀源内のペンネームなのである。矢口の渡しを訪れた新田義貞の子・義峯に一目ぼれした渡し守の娘・お舟。しかし、お舟の父の頓兵衛は、義峯の兄・義興殺害に加担した張本人だった、というストーリーで、尾上菊之助がお舟、中村富十郎が頓兵衛を演じていた。花道が見えない安い席だったが、役者の動き、舞台の造りから、音楽・効果音、大向うの掛け声まで歌舞伎の魅力を存分に味わえて、約1時間の一幕がわずか700円。予想外に面白くてしかもとってもお手軽だ。

 この歌舞伎のストーリーはフィクションだが、その背景にある矢口の渡しでの新田義興謀殺事件は1358年に起こった史実である。矢口の渡しは現在の東京都大田区矢口と考えられることが多く、東急多摩川線に矢口渡駅がある。隣の武蔵新田駅付近には新田義興を祀った新田神社や義興の慰霊のために頓兵衛が立てたといわれる頓兵衛地蔵などもある。

 しかし、義興の従者だった由良兵庫助の首が二子玉川に近い兵庫島に流れ着いたという伝説があり、そうなると二子玉川の下流にある矢口から首が流れ着くのは不自然である。矢口の渡しには、もう1箇所、東京都稲城市矢野口という候補地があり、ここなら二子玉川の上流にあるし、群馬県太田市新田地区を本拠地とする新田氏が鎌倉方面に向かう経路上にも位置するので、どうも矢口の渡しは稲城にあったと考える方が順当のように思うのだ。


高尾山  YAGOPIN  2006/12/04 01:43

 土曜日、紅葉を見に高尾山まで行ってきた。新宿から高尾山口まで京王線で1時間かからずに行けるので子どものころはよくハイキングに行った山だが、その後は学生時代に一度、高尾山から陣馬山への縦走を試みたことがあったのみで(明王峠で日が暮れてやむなく下山)、それからでも10年経っているから本当に久しぶりというか懐かしい気がする。

 高尾山は1号路から6号路まで(と別に稲荷山コース)のハイキングコースが整備されており、子どものころは1号路で登って6号路で降りるのが定番だったので今回もそのようにする。1号路は尾根の上を歩く道なので、ふもとから最初の尾根に上がる部分が一番きついようだ。「ようだ」というのは、毎回その部分はケーブルカーかリフトを使っているからで、今回もリフトで途中まで上がる。修験道の霊場でもある高尾山の山腹には高尾山薬王院有喜寺の堂宇が連なっている。名前からも分かるとおりれっきとした寺院なのだが、本堂の横から石段を登っていくと鳥居があり飯縄権現を祀った権現堂があるのは、明治以前の神仏習合の形態を残していて珍しい。この権現堂の建物も江戸中期のもので、いろいろな動植物などが極彩色で彫刻されたなかなか見ごたえのある逸品である。境内のあちこちには高尾山に住むという大天狗・小天狗の像が立っている。

 薬王院境内の石段でだいぶ高度をかせぎ、あとはだらだらと登っていくと山頂に着く。標高599mは、墨田区に建設予定の新東京タワー(すみだタワー。高さ610m)よりも低いわけだが、案内板によると山頂からは関八州と甲信越駿豆の計13州が見渡せるという。天気がよいので眼下には八王子南部の市街地が広がっており、別の方角からは富士山が見える…ことを期待していたのだが、見えなかったのは少し残念。いままで登ってきて期待していた紅葉の方がどうもいまひとつな感じだったのが、さすがに頂上付近は真っ赤に色づいた木が何本かある。紅葉を見ながら昼食をとって6号路で下山する。こちらは沢沿いの道なので、頂上から一気に下って、あとは川の流れに沿って下っていく。途中、沢の中を飛び石伝いに歩いたり、琵琶滝という小さな滝があったりと、変化を楽しみながら、往復4時間ちょっとで高尾山口駅まで戻ってきた。

薬王院有喜寺権現堂
薬王院有喜寺権現堂
手前は大天狗の像
山頂付近の紅葉
山頂付近の紅葉
山頂からの眺望
山頂からの眺望
琵琶滝
琵琶滝

福袋  YAGOPIN  2006/11/26 13:46

 21日は当サイトの満8歳の誕生日だったこと、すっかり忘れていました。ちょっとページの体裁なども改良したいと思いつつ、図体が大きくなりすぎてなかなか手が回らなかったり、もともとメインのコンテンツだったはずの海外旅行記もそもそも海外に行っている時間がとれなくて、なかなか増やせなかったり、ファビコンを設定したいと思ってやってみたらうまくいかなくて放棄してたり、と、このところ若干沈滞ぎみではありますが、少なくともこの「日々のできごと、思うこと」のコーナーはときどき更新されていますので、たまにチェックしてくださると幸いです。

 さて、9月から10月にかけて私を熱くさせていた「ケータイ国盗り合戦」のゲームについてです(9月12日・10月22日の書込み参照)。いちおうこの企画には賞品がついていたので、20カ国で応募できる「Jナビ&マピオン福袋」を4口申し込んでみたところ、なんと当選してしまいました。中身は下の写真のような感じで、マピオンやJRナビゲーターのロゴがついたもろもろのグッズとなぜか新入社員用のマナー本。ちょっと微妙な内容ではありますが、こういうプレゼント企画に今まで当たったためしがなかったので、とりあえず素直に喜んでいます。どうもありがとう。

福袋の中身
福袋の中身

東京シティガイド検定  YAGOPIN  2006/11/05 14:36

 11月3日に財団法人東京観光財団というところが開催している東京シティガイド検定を受けてみた。実利に関係なく純粋に趣味で受けた試験は生まれて初めてかもしれない。とはいえ、東京生まれの東京育ちで東京人を自任している私としては落ちるわけにもいかないので、いちおうここ2月くらいは電車の中でひととおりテキストを勉強した。

 いざ受けてみると、第1問の過半数がぜんぜん分からなくて一瞬青ざめたが、あとはテキストをちゃんと読んでいれば解けるような問題がほとんど。たぶん出るだろうな、とにらんでいた国立新美術館、第二東京タワー、東京マラソンに関する問題もやっぱり出ていた。テキストにあるような細かい数字を問う問題は出ておらず、伊豆七島の順序を問う問題など、おっと思わせるような問題もあって、全体としてはよくできた問題だなと思った。

 しかし、○か×かを問う二択問題が多数あるので、知らなくても2分の1の確率で解けてしまう問題が多い。第19問の江戸川乱歩についての問題はテキストにもなく、何も知識がなかったが、適当に答えたら3問とも当たっていた。これでは合格率が高いのもうなずけるところである。また、テキストの誤謬や誤植、前後の矛盾が散見され、今年から江戸文化歴史検定という似たような検定が実施されることから、受けてはみたものの、なんとなく今後が心配な感じでもある。


海外に行くわけでもないのに…  YAGOPIN  2006/11/05 01:22

 三連休の中日は千葉県成田市まで行ってきた。成田といえば、まずは成田山新勝寺。平将門の乱を平定するため、朝廷から派遣された寛朝大僧正が弘法大師作の不動明王像を携えて、この地で護摩を焚いたのが始まりという名刹で、境内には絢爛豪華な三重塔などの重要文化財や広大な成田山公園がある。京成線から日本一短いという芝山鉄道(2.2km)とタクシーを乗り継いで次に訪れたのは航空科学博物館。ここには、先ごろ国内定期路線から引退したYS11の試作1号機が展示されているほか、ジャンボ機の客室やコクピット、飛行機の模型や成田国際空港の模型などがあり、展望台からは成田空港に飛行機が次々に離着陸する様子を眺められる。帰りは路線バスで成田空港に出て、改修が終わってきれいになった第一旅客ターミナルで夕食にシンハビールとタイ料理を食べてきた。

 特に飛行機に乗りに行くわけでもなく、ただこうして空港の周辺を1日かけて回ってみるのもけっこう面白い。ただし、成田空港の中に入るのにはどこかで検問を受けることになるので、空港内に入る場合は身分証明書の携行をお勧めします。

成田山新勝寺 本堂前の菊の花と重文の三重塔
成田山新勝寺
本堂前の菊の花と重文の三重塔
航空科学博物館とYS11試作1号機
航空科学博物館とYS11試作1号機
次々に離着陸が繰り返される成田空港
次々に離着陸が
繰り返される成田空港
第一ターミナル展望デッキ
第一ターミナル展望デッキ

ゆきんこさん、こんにちは。  YAGOPIN  2006/10/28 10:19

 仕事で毎年京都・奈良に行けるのはいいですね。平城宮については、このコーナーの7年前の一番最初の記事で「あえて復元しなくてもよいのではないか」みたいなことを書いた私ですが、復元されるならやっぱり完成が待ち遠しいです。京都の平安宮跡は二条駅近くの市街地に埋もれてしまって、大極殿跡もちっちゃな公園になっているだけですから、雲泥の差といった感じでしょうか。

 紅葉狩り、湖東三山とは渋いですね。私は大阪に住むまで湖東三山を知らなくて、今もまだ行ったことがありません。さいきん紅葉遅いですから、来月の半ば以降なのかな。滋賀だと若干早いのでしょうか。


それと  ゆきんこ  2006/10/23 21:56

今年は朱雀門を近くで見ました。朱雀門の向こう側では大極殿が復元されている様子。これは楽しみ!いつもは、バスの車窓で終わりだったので、嬉しかったですよ。
(間に近鉄電車が走っていることはあまり考えずに)これが中心の朱雀大路かしら~なんて思って歩いてみました。
早く、整備されないかなぁ


お仕事で行ってきました  ゆきんこ  2006/10/23 21:51

国盗り合戦、おつかれさまでした!

先週、今年もお仕事で京都・奈良に行ってきました。奈良の東大寺は法要をしていて五色幕が大仏殿にかけられていました。そして、その前で舞が披露されていました。毎年行っていて「今年もいっしょかぁ」と半ば思っていたのに、今年は大満足でした。ただ、悲しいかな、デジカメをバスに忘れてしまい、写りの悪い携帯カメラでしか撮れなかったこと。自分の情けなさを痛切に感じました。
天気はとてもよく、清水寺ではおやつをいっぱい買ってしまいました。幸せ。

今年も紅葉を見ようと友達と計画。最初は大原の予定でしたがスタートダッシュが遅すぎて宿が取れず(紅葉シーズンの京都はすごいですねぇ)、今回は湖東三山に行くことにしました。
その前に、新そばを食べに塩尻に行ってきます!ただ、新そばを食べるためだけに!井筒ワイナリーもよる予定ですが、運転手なので試飲できません(泣)


国盗り結果  YAGOPIN  2006/10/22 22:04

 先日より楽しんできた「ケータイ国盗り合戦」のゲームが明日で終了する。昨日は関西にいる友人の結婚式に出席してきたので、いい機会とばかりにラストスパートしてきた。このゲームでは盗った国数に応じて、「足軽」⇒「足軽大将」⇒「武士」⇒「武将」⇒「城主」⇒「大名」とランクが上がっていくのだが、行きの新幹線の中でまたたく間に国数が増え、「朝廷から国の守に任じられました」とメッセージが出て「守護大名」に昇格した(守護は幕府が任命するのでは??)。天下統一の300国には到底及ばなかったものの、最終結果は84ヶ国で、遅くから始めたわりにはまあまあ健闘した方かなと思う。またいつか、どこかで似たような企画をやってほしい。


フラガール  YAGOPIN  2006/10/15 02:40

 映画『フラガール』を見てきた。斜陽化した常磐炭鉱に代わる産業として「常磐ハワイアンセンター」が造られるまでのドラマで、フラダンスを教える先生とダンサーたちが主役である。ちょっとおさまりがよくないかなと思えるところもあったけれど、基本的に実話が元になっているので(主役の先生には現在もご健在のモデルがいる。)話に説得力がある。ポスターの図柄からなんとなく陽気な映画をイメージしていたのだが、ハワイアンの明るさとは対照的な炭鉱の現実に沿って描かれていて、笑える場面より泣ける場面がずっと多かった。

 映画の舞台となった福島県いわき市は、1966(昭和41)年に平市、磐城市、内郷市、常磐市、勿来市と4町5村が合併してできた市である。常磐ハワイアンセンターのオープンはその前年であるため、当時まだいわき市はなかったのだが、映画中では市のPRの意味もあってか「いわき」の名が何度か出ていた。城下町の平、港町の小名浜(旧磐城市)、温泉町の湯本(旧常磐市)など特色ある市街地が分散しているほか、藤原清衡の娘が建てた国宝・白水阿弥陀堂、美空ひばりの歌で知られる塩屋岬、そしてスパリゾートハワイアンズ(常磐ハワイアンセンターが改称)など観光スポットにも恵まれていて、首都圏からの小旅行にはわりと穴場ではないかと思う。東京から高速バスで3時間・3,000円程度で行けてしまうのもよい。

小名浜港
小名浜港
白水阿弥陀堂
白水阿弥陀堂
塩屋岬
塩屋岬
スパリゾートハワイアンズ
スパリゾートハワイアンズ

↓と下には書いたのですが…  YAGOPIN  2006/10/09 21:28

 「http://」を含む投稿が制限された結果、この三連休は1件も迷惑書込みがありませんでした。ようやく正常な状態に戻ったようで一安心です。ただ、管理者の私まで「http://」を含む書込みができなくなってしまったみたいで、「http://」を含む書込みをする際には、いったん制限をはずさないといけないのが面倒なのですが…。(この書込みもいったん制限をはずして投稿しています。)


意味ない…。  YAGOPIN  2006/10/05 01:01

 3日より「http://」を含む投稿を制限できるようになり、ようやく迷惑書込みがなくなるかと思いきや、今日はさっそく「http://」を飛ばして「www.」から始まる書込みが…。確かにwww.からURLを書き始めてもインターネットエクスプローラーはちゃんとhttp://www.~だと認識してしまうようです。意味ないじゃん…。


ぶどうまつり  YAGOPIN  2006/10/02 00:10

 今日は山梨県甲州市で「ぶどうまつり」が行われているということで行ってきた。正直、あまりブドウは好きではないので、興味の主体はブドウ酒すなわちワインの方にあると言ってよい。そもそも「ブドウ」という言葉自体、ペルシャ語でワインを意味する「バァーダァー」という言葉からできているそうであるから、語源を考えると「ぶどうまつり」でワインを飲みに行くのもあながち間違った態度とは言えないはずである。

 ブドウは明治以降に欧米から持ち込まれたものと思いこんでいたが、実は甲州市の勝沼(旧勝沼町)は、江戸時代からブドウの産地として知られていたそうである。そして、明治の初頭にはこの地に大日本山梨葡萄酒会社が設立され、高野正誠・土屋龍憲の2名をフランスに送り込んでワインの醸造法を習得させていた。この大日本山梨葡萄酒会社解散後、甲斐産商店がその後を引き継ぎ、大黒葡萄酒、オーシャンと名前を変えたのち、メルシャンブランドを日清酒造から引き継いだ三楽酒造に合併されるという複雑な系譜を経て、現在のメルシャンとなったようだ。勝沼には今もメルシャン勝沼ワイナリーがあり、かつての大黒葡萄酒の工場は葡萄酒資料館となって、明治時代から伝わる日本最古のワインなどが展示されている。

 メルシャンの工場でももちろんワインを飲んできたのだが、今日はぶどうまつりということで、500円のグラスを買うと各醸造所のワインをいくらでも試飲可というイベントも町の中心部にある学校の校庭で行われていた。もともとワインは日本では甘い飲み物として受け入れられたという経緯があるせいか、どうも甘いワインが多かったような気がする。あいにく雨模様の天気になってしまい、あんまり飲みすぎて帰りの高速バスで気分が悪くなっても困るので、今日はほどほどで引き上げてきた。

メルシャンの工場
メルシャンの工場
発酵中のワイン
発酵中のワイン
たくさん実っているブドウ
たくさん実っているブドウ
葡萄酒資料館
葡萄酒資料館
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