YAGOPIN雑録

日々のできごと・思うこと

稲村ヶ崎から富士・江ノ島を望む。

● 2000年1月~3月


 また実家に帰ってしまった。たぶん3週連続である。

 4月から弟が大阪勤務になるので、一家そろって飯を食うこともしばらくなくなるだろうから、まあ、いいけど。【2000.3.26】


 今朝はたいへんでした。

 中目黒で事故を起こした車の何本かあとの電車に乗っていたところ、祐天寺の手前で止まってしまい、ずっと車内に閉じこめられてました。車内放送では「中目黒駅で脱線事故が発生しました。」とだけ言っていたけど、携帯で話している男が、「え、臨時ニュースで、、、爆発して炎上した??」などとしゃべっていたのでただごとじゃなさそうだと思ってたら40分くらいしてからようやく動き出しました。日比谷線が止まっているということで、中目黒から渋谷に向かったのですが、中目黒で止まっている電車も何事もなさそうだったし、(そのときは、車体がちょっと黒く焦げているようなものを想像していた)やっぱり大したことはなかったのかと思ったら、中目黒を出たところで、事故車が・・・。 

 下り線のほうの列車は、側面が完全になくなっていて、めちゃくちゃになった車内が見えてました。線路にも車体の一部らしきものとかシートの中のウレタンのようなものなどが散乱していました。上り線のほうの列車は衝突した部分の反対側を通り過ぎるのでよく見えなかったけど、床が赤く見えたのは血だったのか??

 なんかニュースで聞くと事件性はないということですが、そのときは爆弾テロかなんかだとばっかり思っていたので何百人死んだのだろうとか、明日から通勤どうしようとかとりとめもなく考えていました。今日は、朝起きるのがつらくて、いつもより遅い電車に乗っていたので、もしかしたら、いつも乗っている電車が事故に遭ったのかも、と背筋が凍る思いでした。(記者会見で9時1分発と言っていたので、それはどうも違うようでした。いつも乗っているのはそれより数分あとの列車なので。)

 ちなみに隣の課の室長は、事故のあった車両の次の車両に乗っていたそうです。【2000.3.8(日比谷線脱線事故の日)】


 昨日、二子玉川でカワセミを見た。多摩川(というか野川)の川の中の石の上で小魚をくわえているところだった。誰かがいたずらでスズメに蛍光塗料を塗ったのかと思ったくらいに背中が青緑に輝いていた。まさに「水辺の宝石」という呼び名の通りである。デジカメをもって行けばよかった。 【2000.2.6】


 なんか今日はどうもついていない日のようである。

 定期を忘れた。職場に入るのには通行証が必要なのだが、定期の中に通行証も入れてあるので冷や汗をかいた。財布の中に身分証が入っていたので問題なかったが。

 そういえば夜中にもタコに襲われる夢を見た。最初はタコの足だけだったのが、だんだん大きくなってきて、窓から投げ捨ててもいつのまにか侵入しているのである。最後にタコに人間みたいな顔がついていて(なぜか山城新伍みたいな顔だった)恐くなったので目がさめてしまった。

 やはり土曜日に飲み屋で明石焼きなどを頼んだのがよくなかったか。【2000.1.18】


 さて、世間は2000年らしいが、私は、1999年12月29日から2000年1月2日までインフルエンザで寝こんでしまい悲惨な正月だった。忘年会も年始参りもすべてキャンセルで、家族は予定通り旅行に行ってしまったので、ひとり寮で紅白見てた。2000年問題とか起こったらどう対処のしようもない状態だった。

 しかし、正月休みになったとたん寝こんで、休み明けまでにはちゃんと治ってしまう律儀な自分がうらめしい。【2000.1.12】


 あけましておめでとうございます。

 ついに西暦2000年ということで、昨年あたりから「ミレニアム」という聞きなれない言葉が世間をにぎわし、2000円札まで発行されることになってしまいました。キリストの生誕年とされる年を元年とする紀年法は525年にディオニシウス=エクシグウスという修道士が考案したもので、8世紀ごろからヨーロッパで普及し始めたといいます。

 それに対しイスラムの国々では、マホメットがメッカからメディナへと遷ったいわゆる聖遷の年(622年)を元年とするイスラム暦が用いられ、今年(の1月1日)はイスラム暦1420年です。2000から621を引いても1420にはなりませんが、これはイスラム暦が太陰暦であり、1年が354日しかないためです。イランやアフガニスタンでは同じ聖遷の年を元年としつつも、太陽暦で計算したジャラリー暦を用いており、今年はジャラリー暦1378年になります。ただし、ジャラリー暦では春分の日を元日とするので西暦2000年1月1日はジャラリー暦1378年10月11日です。同じ中東でもイスラエルでは旧約聖書の天地創造のとき(紀元前3761年10月7日)を紀元とする創世紀元が使われ、今年(の1月1日)は創世紀元5760年にあたります。仏教を国教とする国では釈迦涅槃と伝えられる年を元年とする仏暦(仏滅紀元)が用いられています。仏暦には各国で若干の違いがありますが、たとえばタイでは今年は仏暦2543年となっています。

 そのほかにも世界各国ではさまざまな紀年法が用いられています。インドでは各地方ごとに主な暦だけでも14の暦があるといい、1957年にインド政府はサカ暦をもとにしたインド太陽暦を公用暦としました。今年(の1月1日)はインド太陽暦1921年ですが、しかしこのインド太陽暦はあまり普及せず、いまだに各地方ごとの暦が生きているといわれます。中国では中華思想に基づき皇帝が年号を定めるとされ、特に明代からは皇帝1人につき1つの年号を用いる一世一元の制が定められました。辛亥革命により皇帝が廃せられたのちには年号に代わって中華民国紀元が用いられましたが、一時期、中華帝国皇帝を称した袁世凱が洪憲という年号を、満洲国皇帝を称した溥儀が大同及び康徳という年号を用いたことがあります。中華民国紀元は現在でも台湾で用いられ、今年は中華民国89年にあたります。やはり中国文化圏の日本でも年号が用いられ、今年は平成12年。最初の年号は645年の大化であるというのが一般的ですが、聖徳太子が法興という年号を用いたとする説もあります。また、日本では明治5年から神武天皇即位紀元(皇紀)が詔勅等に用いられ、今でもうるう年の算定方法は法的には神武天皇即位紀元によっています(明治31年勅令第90号)。なお、今年は神武天皇即位紀元2660年になります。同様に建国神話に基づく紀年法を用いていたのが韓国で、1948年から1961年まで檀君神話に基づく檀君紀元(檀紀)が用いられていました。今は公式には使われていませんが、今年は檀君紀元4333年にあたります。いっぽう北朝鮮では、1997年から金日成主席誕生の年を元年とする主体(チュチェ)紀元を用いているといわれ、今年は主体89年のはずです。

 というわけで正月早々あいかわらず理屈っぽい私ですが、今年もよろしくお願いします。【2000.1.1】

前へ ↑ ホームへ  次へ
1月~ 4月~ 7月~  10月~ 旧ゲストブック