YAGOPIN雑録

日々のできごと・思うこと

復元された朱雀門

● 1999年7月~9月


 ある本で読んだのだが、女は友達という逃げ道があるが、男は友達ができにくい時代になりつつある。そこで男は結婚することで孤独から逃れようとするが、女性の結婚願望が少なくなってきているので、そうもいかない、というようなことが書いてあって、なんとなく肯けるところがあった。【1999.9.27】


 たしかグリム童話だと思ったのだが、ラプンツェル姫という童話をご存知だろうか。隣の畑のラプンツェル(キャベツのような野菜らしい)がとてもおいしそうで、どうしても食べたいと妻が言うので夫が盗みに行く。ところが隣は魔女の家。魔女に見つかってラプンツェルの代わりに、次に夫婦の間に生まれる娘をよこせと言う。魔女は娘を「ラプンツェル」と名づけて育てるが、年頃になると魔女はラプンツェルをはしごのない塔に閉じ込めてしまう。魔女がその塔に登るときは、塔の下で「ラプンツェル、ラプンツェル、はしごを下げておくれ」と言うと、ラプンツェルが長い髪の毛を下げるので、魔女はそれをつたって塔を登るのである(じゃあ、最初はどうやって登ったか、ということについては童話はふれていない)。それを見ていた王子様が、同じ方法で塔を上り、ラプンツェルを見つける。そしてたびたび会いに行くことになる。

 こどものころに読んだ童話では、ラプンツェルがある日、魔女に「王子様は軽いのにおばあさんは重いのね」と漏らしたことで魔女にばれることになっていたのだが、さいきん、この童話のちゃんとした大人用の訳を読んだところ、私は長いこと、だまされていたことに気づいたのである。

・・・実は、ここのせりふはほんとうは「スカートがきつくなっちゃったんだけど」というせりふだったのだ。たしかに、王子様がたびたびラプンツェルに会いに行くとラプンツェルのおなかが大きくなってしまう理由を、こどもに説明するわけにはいかんもんなあ。

 この童話の続きでは、ラプンツェルは塔を追い出され、塔に登った王子様も上にいるのがラプンツェルでなく魔女であるのに驚いて塔をとびおりたときに茨で目をついて失明してしまう。王子様はあてどもなく長いことさまよったあげくにやがてラプンツェルと再会することになってめでたしめでたしなのだが、そういえばこどものころに読んだ童話でも最後にラプンツェルと一緒に娘がいたことになっていた。そのときは娘が突然登場するのに何の疑問も抱かなかったが、これで前後のつじつまがあったというものだ。

 しかし、魔女が何の目的でラプンツェルを育てたか、は、まあ、いろいろ考えられなくもないにしても、ラプンツェルも王子様も追い出したあと、ひとり残された魔女がどうやって塔を降りたかについては、やっぱり謎のままである。【1999.9.23】


 今日もまた休みなのだ。昨日ひさびさに(というか引っ越して初めて)大片付けをして、とてもよい気分である。【1999.9.16】


 一昨日で原稿書きが終わり、懸案の仕事もとりあえず決裁が終わったので、昨日の午前中は久しぶりにヒマだったのだが、午後になって「今日5時〆切」の仕事が嵐のようにやってきて、さらに電話は鳴り続けだわ人は来るわでむちゃくちゃだった。ほとほと疲れ果てたが、5時になったら今までの嵐がウソのように何もなくなり、珍しく課で飲みに行った。ドイツ料理だということで出てくるものはなんか芋ばっかりだったような気がするが、ビールがとてもうまかった。課長はけっこう飲む人なのだが、昨日は私のほうがぜんぜんピッチが早かった。今日起きたら12時過ぎで、汗だくで寝ていた。またシーツ洗わなあかん。【1999.9.11】


 百科事典が昔から欲しいと思っていたのだが、ついに購入した。といってもCD-ROMである。CD-ROM2枚で事典14冊分のデータが入っていると書かれているが、値段はぜんぜん安くて1万円ぐらいしかしない。ぐらいしか、というのは去年のやつを5000円で安売りしてたのを買ったので定価は知らないのである。なんとなく図版が少ないような気がするのと、Microsoftの製品なのでアメリカの情報がやたら詳しい代わりに日本の情報はかなりお粗末なのは問題だが、それなりに使えそうである。しかしパソコン買ったときについてきた国語辞典は最初のうち、いろいろ遊んでたのにいままったく使ってないところを見ると、同じ轍を踏む可能性がなきにしもあらずである。【1999.9.6】


 通勤時間が長いのでさいきんわりと本を読む。いろいろものも考える。しかしおそらく今後の人生の役に立ちそうもない本を読みながら、今後の人生の役に立ちそうもないことを考えているのである。【1999.9.1】


 土曜日はすぐ近くで花火大会だったんだけど、結局、コンビニに行く往復の間に見ただけだった・・・。なんか今年の夏はほんとにつまんない。去年はほとんど毎週のように海か花火に行っていたんだけど。【1999.8.24】


 だるい。つくづくだるい。朝っぱらから(といっても11時を回っていたが…)洗剤のサンプルを配っているという電話に起こされた。「オタクではお台所にお立ちになる女性の方はいらっしゃいますでしょうか??」いねーよ。「…寮ですから。」「それですとお台所といったものはございませんことになるわけでございますね。朝からタイヘン失礼いたしました。お休み中にまことにもうしわけございません。それでは失礼いたします。ごめんくださいませ」早く切れ、といいたくなったが、しかし考えてみるとあのくらいのスピードで舌が回るとある意味人生楽しいかもしらん。おばちゃんの声であったが、洗剤の営業なんかさせておくにはもったいないくらいよく舌の回る人であった。【1999.8.21】


 課の人が長野に行って「長野限定信州そばプリッツ」を買ってきた。そばつゆとわさびの味が濃厚だった。【1999.8.21】


 どうしてもやらなくてはならないが、気の進まない仕事がある。今日は何もやる気がせず、相変わらず書類の整理に明け暮れていた。おかげで山積みになっていたファイルは大方片付いたが(最初にこの職場に来たときのことを考えると夢のようだ・・・)山積みになっている仕事はそのまんま残っている。来週水曜までになんとかしなければならないが、たぶんなんともならない。なんともならないが、まあなんとかなるであろう。さいきんすべてがこんな感じである。こんなときに限って係長は英語研修中。【1999.8.19】


長浜市内
長浜市内

 昨日は名古屋で同期に付き合わされて夜行に乗れなくなり、前に住んでいた寮の食堂のソファで寝ました。今日は前の職場と、仕事でお世話になっていたところにちょっと顔を出して、名古屋の友達と昼食をとってから鈍行で6時間かけて東京まで帰ってきました。今回は疲れていたのでしなかったけど、東海道線は電車の本数も多くて各駅停車でもけっこう早いので、名古屋くらいからなら思いつきで途中下車してぶらっとそのへんを歩いたり、あるいは次の駅まで歩いて行ったりしながら見聞を広げるのも楽しいものです。行きは夜行だったのだけど、向かいに座っていた大学1年生の男の子が夜行で旅行するのが初めてと言うことだったので、先輩面をしていろいろ若いころの(笑)旅の話などして熱海くらいまでずっとしゃべっていました。九州へ行くと言っていたけど無事にたどりつけたかな。【1999.8.10】


郡上八幡
郡上八幡

 いま旅に出ています。おとといの夜行で東京をたち、昨日は岐阜県の郡上八幡などをとおって福井に泊まりました。あまりに暑いので郡上八幡では橋の上から飛び込んだりしている人もたくさんいました。

 それで今いるところは滋賀県の長浜市というところです。琵琶湖を望むかつての城下町です。ひととおり街歩きをしてこれから名古屋に向かいます。名古屋では会社の同期と飲む予定です。【1999.8.9】


 いま長良川鉄道というのに乗っているが、さっきからディーゼルカーがオーバーヒートしてて、クーラーは止められちゃったし、駅に止まると動かなくなるから次の駅は通過だって。ほんとにここはニッポンか??【1999.8.8】


 明日の夜から旅に出ようと思うが、予定は未定である。第二のふるさと豊田に顔を出そうかと思っている。【1999.8.7】


 来週は3日ほど休みをとる予定なのでひさびさに貧乏旅行でもしてみようかな、という気になった。最近やる気無し人間なのでほんとに実行するかどうかはあやしいもんだが。【1999.8.1】


 さっきから炭坑節と東京音頭がえんえんと流れつづけている。近所で盆踊りをやるらしい。いいかげんうるさい。【1999.7.31】


 衝動買いでモバイルギアを買ってしまいました。休みの日はわざわざ川原でメールを読んだりしてますが、実はそれ以外にたいした使い道がない(笑)。【1999.7.24】


 ノストラダムスの予言を初めて聞いたとき(もう10年以上前の話だ…)1999年7の月、地球が滅ぶときには2X歳になっているのだなあ、と思った。想像もつかない恐ろしく遠い世界のように思えたが、実際1999年7月になってみると、そのときとたいしてかわらず、地球も滅びそうにもなく、なんだかとてもつまらない。【1999.7.14】


 コンタクトが曇ってきて見えなくなってきたので今はめているコンタクトを作った池袋西武まで行った。せっかく池袋まで行ったので池袋に住んでる友達を呼び出してメシを食った。マグロの専門店。うまかった。一切れ300円もするマグロの刺身盛り合わせもうまかったが、やっぱりマグロは生で食うよりちょっとあぶったくらいのがうまい。その味の記憶だけで今週1週間やって行けそうな気がすることであるよ。【1999.7.13】


 そろそろ夏休みをとらねばならぬ。おいでん祭りを見に豊田まで行ってもよいのだが、見るだけでなく踊れとか言われると困る。代わりにひとりで四国にでも行こうかなという気分である。ほんとは北海道に行きたいのだが、夏の北海道は混むし、ひとりで北海道を回ってもちょっとつまらないような気がする。その点、四国なら知り合いもいるし、それなりに面白い旅ができそうに思う。【1999.7.13】


 さいきん私もものすごく変換ミスが多くなった。4000部刷る予定の報告書で、私の執筆部分のみミスタイプだらけで印刷屋に迷惑をかけている。【1999.7.10】


 先週は木曜から沖縄出張でした。いちおう会議出席ということなんだけど、これで私は全都道府県制覇達成になりました。泡盛を4~5杯イッキさせられてつらかった…。【1999.7.10】


 私がスペインに行くとしたら、見たいのは地域地域の風土の差っていうものがどのくらい残っているのかっていうことかな。スペインはご存知の通りレオン・カスティラ・アラゴン・ナヴァルの4つのキリスト教系諸国と、コルドバないしグラナダのイスラムの国がまじりあってできた国なのだから、その残滓みたいなものがそれぞれに残っているのではないかと思うのだ。イスラムはともかくとして、たぶんいまでも4地方のアイデンティみたいなものは強いんじゃないかな(バルセロナ五輪のとき、旧アラゴン地方のアイデンティティが強調されていたし、スペインの国旗の中の紋章はかつての4王国の紋章を合わせたもの。ライオンがレオンで、城(castle)がカスティラなのは音から来てる。そういえばベルンの紋章は熊(bear)だったし)。あとは「日の沈まない帝国」の栄光の余韻を見て、スペイン料理を食って、タルゴ(丸っこくて背の低いスペインの列車)に乗れればいいかなってところ。町としてはトレドとグラナダとリスボンにはぜひ行きたいかな。中山の行動力で13日間も回ればたいていのところには行けるだろうね。【1999.7.10】

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